FACULTY OF INTERNATIONAL STUDIES
CONTENTS

6つのコース

国際協力コース

国際協力コース
International Cooperation Course
私たち一人ひとりが
どのように国際協力に
関わっていくのか

開発途上国の問題のみならず、
日本国内の問題にも取り組みます。

グローバル化が進むなか、日本が、そして私たち一人ひとりがどのように国際協力に関わっていくのかを考えることは重要な課題です。現代社会では、開発途上国との「格差」が問題となっており、貧困、医療、教育、環境など様々な分野で解決すべき課題が山積しています。このコースでは、こうした問題に正面から向き合い、ODA(政府開発援助)やNGO(非政府組織)などに注目しながら国際協力のあるべき姿を探ります。

主な専門科目
● 国際協力論 ● ODA概論 ● 開発経済学 ● 都市開発 ● ジェンダーと開発 ● 開発と貧困 ● 開発コンサルティング ● 開発計画 ● インフラ開発(基礎) ● 参加型プロジェクト
PICK UP
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国際協力を実現するための
手法を学ぶ

佐原隆幸ゼミナール
私の所属する佐原ゼミではPCM(Project cycle management )手法を学んでいます。これは開発援助プロジェクトの計画・実施・評価という一連のサイクルを、表を用いて管理運営する方法であり、国際協力の現場でも用いられる手法です。
ゼミではひとつの問題、例えばバングラデシュのごみ収集問題を題材にPCM手法で分析しました。達成目標を決めた後、現状分析と問題点の整理、どのような参加者や利害関係者がいるのかなど、一つの物事を細かく分解し、改善策を練る作業を行うと、これまで自分が物事をいかに単純に見てしまっていたか痛感させられます。ゼミ生は、卒業論文の作成に向け各々テーマを決め、PCM手法を用いて研究していきます。私は地元である新潟県上越市の地域再生を題材にしようと考えています。まだまだ理解しきれないこともあるので、在学中にしっかりとPCM手法を身に付けて、自分の強みにしていきたいです。
(国際学部 遠藤実花子)
佐原隆幸ゼミナール

世界から貧困をなくすためには?
フィールドでの体験からも学んでいます。

大江ほのかさん、遠藤実花子さん
遠藤:国際協力の実務に携わった先生方から、理論はもちろんフィールドでのさまざまな体験談をうかがえるのが、このコースの面白さです。
大江:東南アジアのラオスで布を買い付け、東日本大震災の被災地である南三陸町で加工した商品を企画・販売する学内ボランティアに参加しています。実は、この活動をするために国際学部に入りました。
大江ほのかさん、遠藤実花子さん

まちづくり活動をサポート
フィールド学習で地域活性化

徳永ゼミナール
徳永ゼミでは、山梨県富士川町の地域活性化と課題の解決に向け、町の魅力づくりを学生と共に活動するフィールドワークを実施しています。地元の方々と関わりながら郷土料理の考案や観光施設で作成したレシピの配布、動画作成などを通じて、日本の過疎地域が抱える課題の解決に取り組んでいます。
徳永ゼミナール

国際経済コース

国際経済コース
International Economics Course
経済のしくみを知り、
相互依存の経済発展を
実現するには?

グローバル企業の国際戦略や
世界各地の経済動向など、経済学の
視点から世界を読み解きます。

このコースではグローバル企業の国際戦略や世界の経済ニュースなどを取り上げながら、経済学の理論と分析手法について学びます。国際学部には経済、経営、金融など、多様な分野の専門家である教員が揃っており、さらに東南アジアなどの開発途上国を中心とした地域研究も盛んです。多様な視点を身につけ、先進国と開発途上国との関係に注目しながら、世界が持続可能な発展を遂げるための未来について考えます。

主な専門科目
● 開発経済学 ● 国際経済学 ● マクロ経済学 ● マーケティング ● 国際金融 ● 国際経営 ● 日本経済 ● 資源論 ● 環境経済学 ● ミクロ経済学
PICK UP
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途上国の経済発展や
日本との関わりについて学ぶ

椎野幸平ゼミナール
発展途上国のマレーシアに行き、次々と経済開発されていく都市部とともに農村部を訪れ、大きな経済格差を感じました。その理由を知りたくて、経済コースを選択しました。ゼミでは東南アジア、南アジアを中心に、これらの国々がどのように発展を遂げたのか、先進国入りするにはどのような政策が必要なのかについて、討論し研究しています。
(国際学部 三浦広之)

インドネシアの短期研修に参加した際に、多くの日本メーカーの自動車が走っているのを見て、日本企業が現地の人々の生活に深くかかわっていることを知りました。この時以来、貿易や投資などグローバルな物やサービスの流れに興味を持ち、現在は国際経済学を通じてそれらについてさらに深く学んでいます。                       (国際学部 鈴木拓磨)
椎野幸平ゼミナール

経済学の基礎理論を学び、
国際経済の諸問題について考えています。

日出嶋里咲子さん
国際経済コースでは貿易・開発支援・地域研究などの様々な視点からグローバルな経済問題について学ぶことができます。私自身もこのコースで経済学の基礎理論を勉強し、国際経済について学んでいます。世界の経済状況を知ることで、現在、そして未来の日本を考える視点を得ることができます。
日出嶋里咲子さん

21世紀の主役となる新興国の経済を学び
世界の経済問題について考える

インドの経済
成長著しい新興国の代表であるインドの経済を学びます。近隣のアジア諸国の経済はもちろん、新興国のもう一方の雄である中国との関係も意識して学ばねばなりません。そのうえでインド社会の基礎から学びはじめ、最終的には自らの言葉でインド経済について分析ができることを目指します。
インドの経済

国際政治コース

国際政治コース
International Politics Course
世界各地における
紛争や対立を
なくすためには?

平和や安全保障をキーワードに、
国際社会で起こる紛争や対立を
解決する方法を探ります。

世界平和を目指して国際社会は協調の道を探っていますが、今なお紛争や対立が絶えることはなく、多くの人々が苦しんでいます。このコースでは、平和や安全保障をキーワードに、国際社会が直面する課題について学びます。主に開発途上国の様々な国・地域における政治、社会、文化、宗教などへの理解を深め、国際社会が歩むべき未来を考えます。それを通じて、問題を発見・分析し、新しい政策を提言できる能力を養います。

主な専門科目
● 国際政治 ● 安全保障 ● 政治と民族 ● 平和構築 ● 国際協力論 ● 開発とNGO
● 民族と宗教 ● 国際紛争 ● 日本外交史 ● 現代のジャーナリズム
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民族間の紛争や
国際的諸問題通じて世界を知る

佐藤丙午ゼミナール
国際政治コースでは、民族間の紛争や、人権・資源・食料・環境などの国際的諸問題を掘り下げて考え、それらの解決策を追究しています。
2 年次のゼミでは、政治分析方法論に関する一冊の本を用いて意見や問題点を論じ合う「輪読」を行います。この「輪読」は、学生たちが国際社会で起こりうる事象を多角的に捉える力を培い、同時に、豊かな教養を習得するための一助にもなっています。私は1年次に佐藤丙午先生の担当する国際政治入門を聴講し、国際関係論や覇権システム論について学び、世界の多様な現実を知りました。
それを機に、私は日本および国際社会の諸問題の解決のために、確かな「自信」を持って国際社会に貢献できる人材になりたいと考え、ゼミを選びました。ゼミの仲間や先輩方と共に切磋琢磨する日々は、大学時代だけでなく、卒業後も自身の行動指針になるだろうと感じています。
(国際学部 齊藤礼子)
佐藤丙午ゼミナール

政治を理解する。
私たちの日常、未来の生活を考える。

井深真帆さん
皆さんは「国際政治学」と聞いてどう感じるのでしょうか。「難しそう」、「私には関係ない」など、どこか否定的な意見もあるのではないでしょうか。私も以前はそうでした。しかし、ゼミや授業での学びを経て、政治を理解するということは私たちの日常生活や未来の形成につながることを知りました。国際政治コースでは、理想主義と現実主義の二つの観点から、世界の政治に目を向けていきます。
井深真帆さん

激動する国際社会を生き抜く
人間力を身につける

甲斐ゼミナール
冷戦期から現在までの現代史、時事問題、さらにコミュニケーションツールとしての英語を学び、現代社会で起きている様々な出来事の背景を探ります。今の時代の問題点を見抜く洞察力、そして過去から学ぶ姿勢を養い、その時代に生きた人々の考え、気持ちを理解することで、この激動する国際社会を生き抜く人間力を身につけます。
甲斐ゼミナール

国際文化コース

国際文化コース
International Cultural Course
異なる文化の人たちと
コミュニケーションを取るには
どうしたらよいか?

世界各地の文化、慣習、宗教など
について学び、異なる価値観を持
つ人々への理解を深めます。

ヒト・モノ・カネが国境を越えて行き来する時代において、異文化コミュニケーションが持つ意味はますます大きくなっています。このコースでは異なる文化や価値観を持つ人々への理解を深め、円滑なコミュニケーションができる人材の育成を目指します。世界各地の文化や風俗・慣習、宗教などについて学び、外国語でのコミュニケーション能力を磨きます。また、日本を世界に発信できるよう、日本の文化についても理解を深めます。

主な専門科目
● 比較文化 ● 民族と宗教 ● 社会人類学 ● 日本の文化 ● 言語と文化 ● 現代のジャーナリズム ● 美術 ● 音楽 ● 映像文化論 ● ヨーロッパの文学
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異文化交流と日本文化体験を通して、
多くのことを学べる

福田ゼミ
私は中国出身のライキンサと申します。国際学部文化コースで、福田ゼミに所属しています。先生は留学生と日本人学生のペアを作り、授業以外の時間を利用してお互いを交流させるなど、留学生の日本語力を高める活動をさせます。それによって私は日本語能力を高めただけではなく、交流の中で日本人のコミュニケーション方法を体得しました。この方法は、国際文化を勉強するのにも有効だと思います。
また、ゼミの時間以外にも多くのイベントを行っています。私は、拓大一高の高校生との交流会、武道体験や伊豆合宿などに参加しました。以前知らなかったことを柔軟に沢山吸収しました。最も印象に残ったことは武道体験で、修練を重ねて至極の境地に達する芸に初めて接して、そのすばらしさに言葉では言い表せないほど感動しました。このようなイベントを通して、文化に関する専門的な知識の修得はもちろんのこと、自分の学習能力も高められました。
(国際学部 ライキンサ)
福田ゼミ

信仰や宗教が文化面にとどまらず、なぜ争いにまで発展するのかに興味を持ち研究しています。

渡部陽平さん
宗教が争いの原因となるのは世界の歴史が教えるところです。文化が政治に与える影響に関心を持ち、信仰や宗教と政治との結びつきについて研究をしています。国際学部では現役のジャーナリストの先生から指導を受けられることにも魅力を感じています。
渡部陽平さん

アジアで活躍する日本人の目を通して
アジア各国の実状を学ぶ

野村ゼミナール
アジアで活躍する日本人を通して見たアジア各国の実状について学ぶゼミナール。同時に、日本を離れて暮らしているからこそ見えてくる、日本や日本人の姿も、研究のテーマにしています。研究発表では、民族衣装や料理を紹介するなどそれぞれが工夫を凝らすのも特徴です。夏休みには海外でのゼミナール合宿も行われます。
野村ゼミナール

国際観光コース

国際観光コース
International Tourism Course
国際社会における
観光の現状と未来について
考える

実務だけでなく、世界の
観光産業や歴史などを学び、
観光から世界を読み解きます。

国際競争力を高める基幹産業として注目を集める「観光」。このコースでは、国際観光について実践的に学び、観光業界で活躍できる人材を育成します。世界各地の観光について、地理、歴史、文化、経済、社会など様々な視点から分析し、国際社会における観光の現状と未来について考えていきます。海外で実務を経験する研修も実施しており、将来に直結する実践的なスキルを身につけることができます。

主な専門科目
● 国際観光 ● 観光産業 ● 観光社会学 ● リゾート開発 ● 環境政策 ● ホスピタリティ ● 観光危機管理 ● 観光と文化 ● エコツーリズム ● 観光と開発
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観光を学びながら社会性を育む

内藤嘉昭ゼミナール
私たち内藤ゼミではゼミ生全員が観光コースに所属しています。ゼミの時間にはパワーポイントを用いて1人1人がツアー作成や、自分の関心事などの発表を行っています。発表後には質疑応答や先生から総評をしていただくので、次の発表に生かすことが出来ます。また、私たちのゼミではゼミの時間以外にも多くのイベントを行っています。夏には他国の観光状況を知るためにも、毎年異なるアジア諸国へゼミ旅行に出かけています。写真はタイにゼミ旅行に行った時のものです。国際観光コース内藤ゼミでは学年間の縦と横の関係も大切にしており、その点が私たちのゼミの大きな特徴になっていると思います。ゼミ旅行をはじめとして、イベントは3学年合同で行うことが多いです。イベントなどを通し縦の関係を築いていくことで、先輩方に相談が出来るようになったり、互いを思いやる心が生まれたりして、ゼミ全体が明るく活気に溢れた雰囲気になるのを実感しています。
ゼミや観光の授業に真面目に取り組むことが、また、イベントで共に楽しめるゼミ仲間がいることが、大学時代だけでなく、卒業後も自分の心の支えになると私は考えています。
(国際学部 鈴木千尋)
内藤嘉昭ゼミナール

観光を多面的に学びます。人気の航空業界、ホテル業界についても学べます。

横田莉央さん
旅行が好きで、観光業界に興味を抱き、国際観光コースを専攻しました。今や世界的にも注目を集める観光産業について、歴史、文化、そして政治や経済と結び付け、比較し、多面的に学ぶことが出来ます。特に、近年人気が増している航空業界やホテル業界について学ぶことが出来る点が最大の魅力だと感じています。
横田莉央さん

世界有数の観光立国カナダで、
世界最先端のホスピタリティを学ぶ

観光実務研修
カナダでの観光実務研修は、JTBバンクーバー支店、空港などでの実務研修や旅行英語の実践的学習など、現代の観光産業が必要とするニーズに応えられるようなトレーニングや体験ができます。世界有数の観光立国カナダで、世界最先端のホスピタリティ・マネジメントを体験できる貴重な機会です。
観光実務研修

農業総合コース

農業総合コース
Agricultural Course
「農業」という技能を武器に、
世界で活躍できる
人材を育成する。

青年海外協力隊など、世界で活躍できる
道が開けます。「農業ができる人材」は
世界中から求められています。

農業総合コースでは、「農業」という技能を武器に、世界で活躍できる人材を育成します。アジア、アフリカ、中南米などでは、すべてのプロジェクトの中心に農業があります。国民のほとんどが農家だからです。本コースは文系でありながら、農学部に匹敵する実習をこなします。青年海外協力隊、国際商社、食品メーカーをはじめ、グローバルな活躍が期待されます。栽培技術習得のために、北海道への「国内農業留学(半年~ 1年)」を行います。

主な専門科目
● 農業基礎と世界の土壌 ● 農業生態学 ● 森林生態学 ● 国際農業協力論 ● ヨーロッパ・アメリカの農業 ● 農業と開発 ● 農業入門演習 Ⅰ・Ⅱ ● アジアの環境問題
PICK UP
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農業にはたくさんの可能性があります

竹下正哲ゼミナール
農業総合コースでは農業の基礎知識はもちろん、世界の農業も視野に入れて勉強しており、八王子国際キャンパスにある圃場や地元八王子市内で行われる実習授業では、野菜や稲だけでなく養蜂や果樹にも取り組んでいます。
さらに、竹下ゼミナールと農業総合コース生で若い世代で農業を盛り立てていくための「ハタチの畑プロジェクト」という他大学と共同の取り組みも行っています。ハタチの畑プロジェクトでは山梨の果樹農家さんの元で指導を受けたり、農業ビジネスを考え企業の方へプレゼンテーションを行いました。現在は八王子の市場と連携し地域活性化のプロジェクトを進めています。
農業にはたくさんの可能性があります。農業総合コースで勉強を始めてから、ただ畑で作物を育てるだけが農業ではないと気がつきました。農業は奥が深く知れば知るほど興味を持てます。みなさんもぜひ一緒に農業総合コースで農業の魅力を追求しましょう!
(国際学部 佐藤渚)
竹下正哲ゼミナール

実際に農業を体験しながら学び、国際協力の現場で役立つ力を身につけます。

廣江はるかさん
将来は国際協力の現場で働きたくて、何か一つ強みを身につけるために農業総合コースを選びました。実習の機会が豊富で、キャンバス内にある農園で農作物を作りながら、開発途上国で効率よく育てられる農法の開発などに取り組んでいます。土に触れる学びは毎日が発見の連続で、収穫時の達成感はひとしおです。
廣江はるかさん

北海道短期大学と農学で連携、
大規模農場で実践的な農業技術を学ぶ

北海道での国内農業留学
文系の農業人材として活躍するためには、キャンパス内の学びだけでは不十分です。そこで、このコースの学生は3年次に半年から1年間北海道に「農業留学」し、広大な学内農場で本格的な栽培や食品加工を体験することで、大学を卒業後に、知識や技術を生かして社会ですぐに通用する食や農業の素養を磨きます。
北海道での国内農業留学
JICA × 拓殖大学 連携ボランティア
JICA × 拓殖大学 連携ボランティア

国際学部で農業の基礎教育と実習を受けた人の中から複数名を青年海外協力隊員として派遣する形で展開していきます。