国際学部NEWS
【岡田ゼミ】中国へのゼミ研修旅行でJICAとの国際協力交流会を開催しました
2025.04.09(水)
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岡田実ゼミは、3月23日~4月3日、恒例の中国へのゼミ研修旅行を実施しました。主な目的は以下の4点です。また、今回、福建省福州市で、JICA中国事務所と連携した国際協力交流会が実現
岡田実ゼミは、3月23日~4月3日、恒例の中国へのゼミ研修旅行を実施しました。主な目的は以下の4点です。
また、今回、福建省福州市で、JICA中国事務所と連携した国際協力交流会が実現しました。
1.中国改革開放のモデルとなり、現在も経済貿易自由区(平潭総合実験区)等で新たな発展に取り組む広東省及び福建省の最新の状況を学ぶ。
2.中国における世界遺産、民族独特の文化、歴史的建造物の見学等を通じ、観光開発の現状を学ぶ。
3.福建省及び広東省における日本と縁のある場所や「海のシルクロード」展示施設等を訪問し、日中及び東アジア関係史の理解を深める。
4.中国の経済社会インフラ(高速鉄道、空港、道路等)、環境保護、都市計画などSDGsの取り組みを学ぶ。
デザインが美しい広州タワーの夜景
黄埔軍官学校にて。多くの地元生徒が校外学習で参観していました
福建省では、厦門で2カ所の世界遺産を見学しました。「福建土楼」は、客家その他の人々による独特の風格を持つ建築物で、福建省南西部の山岳地域に点在しています。今回は、厦門市から車で約2時間の距離にある、南靖県の和貴楼と雲水謡を見学しました。
もう1カ所の世界遺産は、「鼓浪嶼(コロンス島):歴史的共同租界」です。鼓浪嶼は、厦門に面した海峡沿いにある小さな島で、アヘン戦争後、1843年に厦門が商業港として開港すると、1903年に共同租界(外国人居留地)がこの島に設立されました。
鼓浪嶼は多くの観光客で賑わっている様子が見て取れましたが、異彩を放ったのは、海に向かって立つ高さ15.7メートルの巨大な民族英雄・鄭成功像でした。鄭成功は現在の長崎県平戸島で日本人を母に持ち生まれ、近松門左衛門作の人形浄瑠璃「国姓爺合戦」のモデルとなった人物とされています。また、島内には旧日本領事館の建物が保存されており、日本との関係を強く感じる訪問となりました。
福建省福州市においては、市の中心部の古い町並みを残しつつ再開発した「三坊七巷」、海上シルクロード展示館、馬尾中国船政文化博物館等の見学を行い、中国の国際海上交通及び海軍の要衝としての福州の位置づけを学びました。
さらに、今回の研修旅行のハイライトといってもよい、JICAとの「国際協力交流会」を福州市内のホテルで開催しました。JICA中国事務所の櫻井如子駐在員、周姸高級顧問、張磊・中国環境科学研究院流域中心研究室主任(JICA長期研修員理事会理事長)に北京から福州まで来ていただき、また地元福州から季彪俊・福建農林大学農学院教授が参加されました。
交流会ではまず櫻井駐在員から「JICA概要紹介及び中国における協力について」講義いただき、その後、あらかじめ提出していたゼミ生から両専門家への質問に基づき、両専門家から講義形式で詳細に回答・解説をいただきました。
張磊氏、季彪俊氏は、いずれもJICAの留学プログラムで日本の大学に長期留学し、学位を取得された経歴をお持ちです。中国人留学生が多い岡田ゼミ生と、食事を共にしながらの懇談の時間もいただき、ゼミ生は大いに刺激をいただくことができました。
こうした貴重な場をアレンジいただいたJICA中国事務所、JICA長期研修員理事会に対し、この場をお借りして心より感謝申し上げます。
また、今回、福建省福州市で、JICA中国事務所と連携した国際協力交流会が実現しました。
1.中国改革開放のモデルとなり、現在も経済貿易自由区(平潭総合実験区)等で新たな発展に取り組む広東省及び福建省の最新の状況を学ぶ。
2.中国における世界遺産、民族独特の文化、歴史的建造物の見学等を通じ、観光開発の現状を学ぶ。
3.福建省及び広東省における日本と縁のある場所や「海のシルクロード」展示施設等を訪問し、日中及び東アジア関係史の理解を深める。
4.中国の経済社会インフラ(高速鉄道、空港、道路等)、環境保護、都市計画などSDGsの取り組みを学ぶ。
まず広東省広州市では、古い町並みを再開発し賑わいを見せる「永慶坊」、広州のシンボルとも言える高さ600mの広州タワーを見学。428mにある展望台から、発展する広州市の全景を一望することができました。

次に見学した黄埔軍官学校は、市街地から離れた珠江の中洲に位置し、国民革命期において多くの将校や政治委員を養成した学校です。1924年の第1次国共合作成立後に開学しましたが、学校総理が孫文、校長が蒋介石、学校党代表が廖仲愷、政治部主任が周恩来という、いずれも中国現代史を飾る国民党と共産党の代表的指導者が運営に直接携わっていた、特別な学校でした。


福建土楼の一つ、「懐遠楼」前にて

内部はこのような造りになっています
ここで多くの住民が集団生活をしていました
ここで多くの住民が集団生活をしていました
鼓浪嶼は多くの観光客で賑わっている様子が見て取れましたが、異彩を放ったのは、海に向かって立つ高さ15.7メートルの巨大な民族英雄・鄭成功像でした。鄭成功は現在の長崎県平戸島で日本人を母に持ち生まれ、近松門左衛門作の人形浄瑠璃「国姓爺合戦」のモデルとなった人物とされています。また、島内には旧日本領事館の建物が保存されており、日本との関係を強く感じる訪問となりました。

民族英雄・鄭成功の巨大像の前にて
さらに、今回の研修旅行のハイライトといってもよい、JICAとの「国際協力交流会」を福州市内のホテルで開催しました。JICA中国事務所の櫻井如子駐在員、周姸高級顧問、張磊・中国環境科学研究院流域中心研究室主任(JICA長期研修員理事会理事長)に北京から福州まで来ていただき、また地元福州から季彪俊・福建農林大学農学院教授が参加されました。
交流会ではまず櫻井駐在員から「JICA概要紹介及び中国における協力について」講義いただき、その後、あらかじめ提出していたゼミ生から両専門家への質問に基づき、両専門家から講義形式で詳細に回答・解説をいただきました。
張磊氏、季彪俊氏は、いずれもJICAの留学プログラムで日本の大学に長期留学し、学位を取得された経歴をお持ちです。中国人留学生が多い岡田ゼミ生と、食事を共にしながらの懇談の時間もいただき、ゼミ生は大いに刺激をいただくことができました。
こうした貴重な場をアレンジいただいたJICA中国事務所、JICA長期研修員理事会に対し、この場をお借りして心より感謝申し上げます。

JICA・拓殖大学岡田ゼミ 国際協力交流会の様子。約3時間半にわたる密度の濃い交流となりました

前列左より、JICA中国事務所・櫻井如子駐在員、季彪俊・福建農林大学農学院教授、岡田実教授、
張磊・中国環境科学研究院流域中心研究室主任、JICA中国事務所・周姸高級顧問
張磊・中国環境科学研究院流域中心研究室主任、JICA中国事務所・周姸高級顧問