2023年01月26日NEWS
杜進教授の最終講義が行われました
最終講義に臨む杜進教授
国際学部で23年に亘って教鞭をとられ定年を迎えた杜進(としん)教授が、2023年1月20日八王子国際キャンパスの恩賜記念館で最終講義を行いました。杜教授は上海生まれ、1988年3月に一橋大学大学院経済研究科を修了し、学習院大学助手、北九州大学助教授、東洋大学教授を経て2001年4月に拓殖大学国際開発学部(現 国際学部)に教授として着任しました。
講義のテーマは「早や50年、日中米の経済変革を見つめて」。1972年に文化大革命の中、安徽省鳳陽県に「下放」され19歳の中学教員としてスタートしたこと。経済学を独学で学び、遼寧大学大学院で経済成長というテーマに出会ったこと。「経済成長に成功したところに学びに行きたい」と日本に留学、「手触りの実証研究」として戦前日本の製糸業について研究し日本政府によって国費留学生に認められたこと。米国コロンビア大学へも赴き、渡辺利夫先生(拓殖大学顧問)との出会いから本学に奉職したこと。50年間追いかけてきたのは、「体制移行と資本主義の進化」そして「アジア経済の地経学(geoeconomics)」であったことなど興味深い内容を語られました。
教員、学部・大学院の杜ゼミナール卒業生や縁のある方々で会場は満杯。下放青年としてのスタート、中国政治協商会議の委員を務められことがあるなど、多くの聴衆にとって初めての話も多く、あっと言う間の1時間でした。最後にゼミ卒業生を代表して藤村里穂さん(拓大職員)から花束が贈られました。「学生とはいつでも机を並べて勉強していく」のがこれからも変わらぬ自分の姿勢だとのラストメッセージに大きな感動を受けた講義でもありました。(文責:甲斐信好)
講義のテーマは「早や50年、日中米の経済変革を見つめて」。1972年に文化大革命の中、安徽省鳳陽県に「下放」され19歳の中学教員としてスタートしたこと。経済学を独学で学び、遼寧大学大学院で経済成長というテーマに出会ったこと。「経済成長に成功したところに学びに行きたい」と日本に留学、「手触りの実証研究」として戦前日本の製糸業について研究し日本政府によって国費留学生に認められたこと。米国コロンビア大学へも赴き、渡辺利夫先生(拓殖大学顧問)との出会いから本学に奉職したこと。50年間追いかけてきたのは、「体制移行と資本主義の進化」そして「アジア経済の地経学(geoeconomics)」であったことなど興味深い内容を語られました。
教員、学部・大学院の杜ゼミナール卒業生や縁のある方々で会場は満杯。下放青年としてのスタート、中国政治協商会議の委員を務められことがあるなど、多くの聴衆にとって初めての話も多く、あっと言う間の1時間でした。最後にゼミ卒業生を代表して藤村里穂さん(拓大職員)から花束が贈られました。「学生とはいつでも机を並べて勉強していく」のがこれからも変わらぬ自分の姿勢だとのラストメッセージに大きな感動を受けた講義でもありました。(文責:甲斐信好)
ゼミ卒業生からのメッセージ
大学2年時、なんとなく過ごしていた学生生活が、先生のゼミに入ったことにより一変しました。それまで関心のなかった「中国」という国に触れ、中国人のゼミ生の仲間に囲まれ、それらが中国・台湾への留学と繋がり、私の学生生活はより充実したものになりました。その間、いつも優しく温かいご指導いただいた先生には感謝しかありません。
今度は自身が職員という立場から、学生をサポートできるよう日々精進します。
長きに渡り、本当にお疲れ様でした。
今度は自身が職員という立場から、学生をサポートできるよう日々精進します。
長きに渡り、本当にお疲れ様でした。
藤村里穂(拓殖大学広報室勤務)
ゼミ卒業生から花束の贈呈