HOME国際学部NEWS
2021年09月29日NEWS

国連WFPミャンマー事務所勤務の森長史人さん(卒業生)がミャンマーの今を知らせてくれました

国連WFP(United Nations World Food Programme、国連世界食糧計画) に勤める国際開発学部(現国際学部)卒業生の森長史人さんが9月9日に文京キャンパスを訪れ、現地の様子を報告していただきました。森長さんはミャンマーの首都ネピドーにある事務所に勤務しています。

20210929_news_fis_8

森長 史人 氏

ミャンマーの今

ミャンマーは日本と違って多民族国家。行政区分は14の地方・州地区と1連邦領に分かれており、そのうち州と呼ばれる地域には少数民族が暮らす。大多数のビルマ族は仏教を信仰しているが、少数民族の人々は言語や文化に加えて宗教も異なります。
底流に日本とは異なるモザイク国家ならではの課題を抱える中、現在3つの課題が加わりました。第一は2020年に発生したコロナ禍、第二は今年2月初めに発生した軍によるクーデターと統治の混乱、第三は自然災害です。
国連WFPでは、このような困難に直面する人々、中でも食料の確保が難しく、急性及び慢性の栄養不良に苦しむ人々に、現地のパートナーを通じて、米、豆、食用油、塩など生命を維持するために最低限必要な物資を届ける仕事をしており、森長さんも役割をになっています。

20210929_news_fis_2

20210929_news_fis_1

コロナ禍は第3波に

20210929_news_fis_3

2月8日 ネイ・ピ・タウ総合病院で不服従運動に参加する医療従事

20210929_news_fis_4

Hpa-Anで水に沈む家々、死者10人、5万人が避難

20210929_news_fis_6

20210929_news_fis_5

コロナ禍は最近さらに厳しさを増し、ロックダウン中は支援を届けるのが難しい。クーデター後は物流が混乱し、食料価格も高騰、生活困難が増しています。また自然災害、中でも洪水が深刻で、生活インフラに甚大な被害をもたらし、これも問題をさらに深刻化させています。
森長さんは今年の3月から5月にかけて、ロヒンギャ民族が多数住んでいるラカイン州のフィールドオフィスに出張し、受益者や現地パートナーに聞き取りを行い、様々な問題を目の当たりにし、現場でのオペレーションを行う困難を肌身で感じています。

20210929_news_fis_7

国際学部生の皆さんへ

ミャンマーのことについては授業などに呼んでもらえれば、政治的なことを除いてWFPの活動についてはいつでも現地報告します。私も学生時代に遭遇した一枚の写真を見て、そこからWFP応援団のボランティア活動に参加することからキャリアが始まりました。卒業後は利根エンジニアでボーリング技術を学び、エチオピアやケニアでODAの井戸掘り関連無償資金協力に関わりました。その後、英国East Anglia大学で農村開発を学び修士号を取得、アライアンス・フォーラム財団でザンビアの栄養改善プログラムに携わる他、JICA・AUDA-NEPADの共同事業である栄養改善イニシアチブで南アフリカに駐在しアフリカ諸国10か国の支援に関わりました。そして現在、国連WFP での勤務に至ります。国際協力の領域に関心のある国際学部生には、その夢を叶えるため、まずは関心を持ってもらいたいです。そのために私にできることがあればぜひ協力したいです。国際協力の世界で尽力したいと思う仲間が増えることを切望しています。

TOOLS