HOME学部の教育教員紹介 鈴木 なつ未 准教授

スポーツを通して世界と繋がる! ~する、みる、ささえる~

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鈴木 なつ未 准教授

筑波大学大学院 人間総合科学研究科 スポーツ医学専攻修了。博士(スポーツ医学)。
(独)日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター、筑波大学 Research & Developmentコア、(公財)日本スポーツ協会で研究員として、長年にわたりトップアスリートのコンディショニングに関する研究やサポート等に従事。2021年に拓殖大学へ。(公財)日本オリンピック委員会強化スタッフ、(公財)日本スケート連盟スピードスケート科学スタッフ、(公財)全日本柔道連盟科学研究部員等を務め、2008年北京、2012年ロンドン五輪では、スタッフとして現地で活動。
 

インタビュー

  • Q
    先生はどのような大学生活を送っていましたか。
  • A
    ●大学時代(拓殖大学 商学部 在籍)
    私は、拓殖大学に体育推薦(柔道部)で入学しました。当時、柔道部には国内トップクラスの選手が集まっており、練習やトレーニングはもちろん、寮生活も大変厳しかったことを、今でも思い出します。その様な中では、講義についていくのが大変でしたが、教職の授業で素晴らしい先生に出会ったこと(三浦 正 名誉教授)、また、体育推薦の同級生だけでなく、一般の学生とも親しくなれたことで、勉強も頑張ることができました。柔道部では、3年生になる時に、現在も柔道部を指導していらっしゃる、佐藤伸一郎先生(国際学部 教授)に監督が代わりました。この佐藤先生との出会いが、私の人生の転機です。先生の指導は、スポーツ科学に基づいており、それまで私が触れたことのない世界でした。その後4年生になった私は、競技を続けたい気持ちもあったものの、ケガを抱えていたこと、自分の競技力では競技を仕事とするのは難しいと考えました。そこで、スポーツ科学を学びそれを競技者に還元出来るような人になりたいと考え、佐藤先生に相談し、筑波大学大学院への進学を勧めて頂きました。しかし当時の私には、スポーツ科学等に関する知識がほとんどなく、大学卒業後は、筑波大学の研究生として入学し、1年間にわたり講義やゼミの勉強会に出席し、合間に図書館で勉強しながら、筑波大学大学院入学を目指しました。1年後、晴れて筑波大学大学院に合格し、入学しました。
    ●大学院時代(筑波大学大学院 在籍)
    筑波大学に集まる学生は非常に優秀な学生が多く、自分とは雲泥の差だったので、圧倒される日々でした。でも、とにかく皆が優しく、一緒になって私を助けてくれました。ゼミでは、週に1度勉強会があり、院生が順番で抄読した論文のプレゼンをしていました。1本の英語の論文を読むのに、物凄く時間がかかっていた私は、抄読会の1か月以上前から準備を始め、グダグダになりながらも何とかこなす、というのが1年目でした(笑)。そういう日々の積み重ねで、何とかやっていましたが、研究者としての道を歩むということは、かなり厳しいものでしたので、とても辛く苦しく、途中何度も辞めようかと考えました。それを留まらせ、やり抜くことができたのは、ゼミの教授や先輩、同級生、後輩などの仲間たちが、家族のように付き合い、支え、指導してくださったからです。また、大学時代の厳しい競技環境を乗り越えられた気持ちの強さが、自分自身を支えたと思います。大学院時代の仲間達は、その後、仕事仲間としても共に働く事が多く、今でも強い繋がりがあります。
  • Q
    拓殖大学国際学部に入られる前はどのような仕事をされていたのですか?
  • A
    大学院修了後、トップアスリートの研究や支援に携わりたいと考え、(独)日本スポーツ振興センター・国立スポーツ科学センターなどの、スポーツ関連団体で研究員として勤めました。多い時には、月に1~2度海外でのサポートに出向いたりする事もあり、各地を飛び回っていました。アスリート達とは、寝食を共にし、泣き笑い、多くの時間を過ごしてきました。特に印象深いのは、平昌オリンピックでのスピードスケート選手達の活躍です。メダリストとなった選手達を含め、スピードスケート代表選手の大半を、ジュニア選手の頃からコンディショニングの面でサポートしていたので、現地で選手達の姿を目にした時には、非常に感慨深いものがありました。また、これまで多くの女性アスリートのコンディショニングサポートに携わっています。女性アスリートは、女性特有の課題(月経やそれに伴う体調の変化、その他関連するコンディション等)を抱えています。それらは、アスリートとしての競技パフォーマンスに直結するだけでなく、女性としてのQOL(Quality of Life)にも影響を及ぼすため、対応が急務となっています。
  • Q
    これから国際学部に入学を希望する学生、とりわけ先生の授業を受講する学生に伝えたいことは?
  • A
    私は、スポーツ医学や健康科学などの授業を担当します。アスリートも、今は競技をやっていない人も、自分の身体、自分のコンディションに興味を持ってほしいと思っています。何か特別な事をするのがコンディショニングではありません。自分の日々の体温、体重、それを記録するだけでも、コンディションに向き合っていることになるのです。自分の気持ちの変化、それを知ることも同じです。コンディショニングは自分を知ることです。
    そして、アスリートの国際競技力向上に携わる人、支える人がたくさんいることを知ってほしいと思っています。スポーツ医学をはじめ、運動生理学や生化学、栄養、心理、トレーニング、リハビリ、バイオメカニクス、メディカルドクター、トレーナー、情報・IT、通訳、メカニック等々・・・本当にたくさんの専門家の皆さんがアスリートを支えています。それだけ、スポーツ、アスリートに携わる職業があります。皆さんが大学生活の中で、競技に励む励まないに関わらず、【スポーツ】に興味を持ち、スポーツを通じて世界と繋がることや、【する、みる、ささえる】を通して、スポーツ界に貢献出来る人材になれるような手助けをし、一緒に学んでいきたいと思っています。

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