HOME学部の教育教員紹介 小高 泰 特任教授

ベトナムから見た国際関係

小高-泰

小高 泰 特任教授

東京外語大学大学院地域研究研究科(修士課程、国際学修士)
1994年在ベトナム日本国大使館専門調査員
1999年拓殖大学言語文化研究所講師
2007年拓殖大学国際学部非常勤講師
2009年早稲田大学GEC非常勤講師
2018年拓殖大学国際学部特任教授

インタビュー

  • Q
    拓殖大学国際学部に入られる前はどのような仕事をされていたのですか?
  • A
    もともとベトナムの地域研究をしており、ベトナム現代史(主に人民軍、国防政策やドイモイ以降の共産党政治など)を学んできました。そのためハノイの日本大使館で専門調査員という仕事も1994年から約2年半していました。
    大学では本学のベトナム語公開講座や政経学部等での東南アジアの歴史を、早稲田大学や実践女子大学等でも言語以外に「国際協力論」、「国際政治論」等を担当しています。しかし、一番長いのは国際学部の「インドシナの歴史と文化」で、後から各レベルの「ベトナム語」の授業に携わりました。
  • Q
    なぜ拓殖大学国際学部で教員・研究者の道を志したのですか?
  • A
    中高生の頃は英語の先生を目指していました。当時、教育改革や差別の問題、水俣病など日本を取り巻く社会問題に強い関心を持ち、教育者になってそれらの問題に取り組みたいと志していました。ところがたまたま入った大学でベトナム研究の専門家の先生と出会い、「誰もしない仕事をしてその道の開拓者になりなさい」と諭されてベトナム研究を目指すことになりました。聞こえはいいですが、誰もしないことに着手するのは孤独な作業です。それでもいいと決心してこの仕事を選びました。
  • Q
    学部ではどのような科目を担当されていますか?
  • A
    国際学部では主に一年生から三年生までのベトナム語と「インドシナの歴史と文化」を担当しています。言語の授業では「鳥のさえずり」の特徴を持つベトナム語を話せるように発音力の向上を重視しています。僕の母はベトナム北部の出身なので授業では北部音を学びます。同時に、ベトナム人とすぐに使える様々な会話表現を多く取り入れながら、文法力も定着するようにしています。
    さらに大事なことは、ベトナムの歴史、文化、経済、社会等々に関しても学ぶという点です。言語力は当然のこと、こうしたベトナム理解を同時進行的に進めることで現地にいつ行っても奥行きの深い思考力、現場力を構築することを目指しています。「インドシナの歴史と文化」では、ベトナムを中心にラオス、カンボジアの民族と国家、歴史を学びつつも、東南アジア地域全体、中国、アメリカ、旧ソ連、日本などとの国際関係をトータルに認識できるように心がけています。
  • Q
    現在、関心を持たれている研究テーマをお答えください。
  • A
    ベトナムから見た国際関係、とりわけベトナムと中国の関係に注目しています。その中で南シナ海問題は定番のテーマですが、よりバランスのある両国関係を理解するために両国間の経済的繋がりに着目しています。というのは南シナ海問題では両国は対立していますが、経済面では協調的だからです。この他に79年に勃発した中越戦争の実態を調べています。ベトナムは中国に配慮してまだ史実をほとんど公開していません。秘密にされていることを調べるのは相当苦労しますが、コツコツと史料を集めていつか形にしたいと思っています。

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