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2017年01月29日NEWS

岩崎育夫教授の新著『入門 東南アジア近現代史』

岩崎育夫教授の新著『入門 東南アジア近現代史』(講談社現代新書)が刊行されました。
日本と密接な関係にある東南アジア。11か国が含まれるこの地域からは近年訪日旅行者も増加傾向にあり、さらに身近な存在になっています。一方で東アジアや南アジア地域との比較において、「わかりにくい」という印象をもつ人も少なくありません。
「ビンネカ・トゥンガル・イカ(多様性の中の統一)」。かつて東南アジア地域で隆盛を誇ったマジャパピト国の古語は、現在インドネシア共和国の国是にもなっています。岩崎教授によるとこの言葉はまた、現代の東南アジアにもぴたりと当てはまります。東南アジアの国々はそれぞれに固有の文化を保持しつつも、ASEANではEUとは違った形での経済連携を志向する一面も有しています。
東南アジアのわかりにくさは、文化だけでなく各国の経済事情や政治体制がそれぞれに異なっている点にもあります。そして固有の文化や経済、政治体制が形作られた背景には、これらの国々の固有の歴史が横たわっています。歴史を理解することが東南アジアの理解にとって有効なことです。
タイを除く東南アジア諸国は第二次世界大戦後に独立を遂げました。そのためこれらの国々の歴史を振り返るということは、何より戦後の歴史を知ることだと考えがちです。しかし本書は独立前の欧米諸国の植民地時代から振り返ることが重要だと指摘し、多くのページが費やされています。異なる宗主国によってもたらされた植民地時代の歴史が、現在の政治体制や世俗文化に大きな影響を今も残しているからです。
10を超える国の歴史を学ぶことは容易ではありません。本書はそんな困難に大きな勇気づけを与えてくれます。東南アジアの近現代についての知識を深めたい人だけでなく、これから東南アジア諸国について本格的に学んでみたい人の入門書としても、そして国際学部に関心がある受験生の方にもお勧めできる一冊です。書店やネット通販でお求めください。

入門 東南アジア近現代史

2017年1月20日発行
ISBN 978-4-06-288410-5 ¥880(税別)
掲載日:2017年01月29日

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