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東南アジア諸国の経済連携の効果について研究

吉野-文雄

吉野 文雄 教授

1981年大学卒業後、早稲田大学大学院へ進学。1989年高崎経済大学講師、助教授を経て、1996年拓殖大学海外事情研究所助教授。同教授を経て、2012年より国際学部教授。

インタビュー

  • Q
    先生は大学時代にどのような学生生活を送られていましたか?
  • A
    特別に部活動などせず、のんびりしていました。大学3年生のときは、映画ばかり見ていて単位が取れなかったので、4年生では14科目合格しないと卒業できないような状況でした。なんとか合格したのでよかったです。
  • Q
    そのような学生生活を送っていて、なぜ研究者を志すようになったのですか?
  • A
    小学生の時から、将来は「新聞記者か大学教授」と進路を決めていました。その意味ではあきらめなかったというかもしれませんが、巡り合った先生がよい方たちばかりでしたので、幸運でした。いずれの先生も、「この本を読まなければだめだ」とか「そんなものを書いちゃだめだ」というようなことはおっしゃらず、自由に勉強させてくれ、困ったときに相談に乗ってくれる感じでした。学生に接するようになって、自分もそのような先生になりたいと思っています。
  • Q
    大学院生の頃になにか印象に残るエピソードや人生の転機となるような出来事があったのでしょうか。
  • A
    人生の転機というのは、東南アジアをバックパッカーとして旅行したことでしょうか。これにはいくつかの意味があります。まず、私が学生だった1980年前後、中国はほぼ鎖国状態で、事実上入国できなかったので、アジアというと中国以外なのです。もう1つの意味は、インドとかパキスタンといった南アジア、西アジアには勇気がなくて行けなかったということです。
    中国については、その後ほぼすべての省を訪れましたが、未だにインドには行ったことがありません。なぜ東南アジアを選んだのかと言われれば、インドでも中国でもないから、と答えざるを得ないかもしれません。
  • Q
    拓殖大学国際学部に赴任することになった経緯についてお話いただけますか?
  • A
    拓殖大学に来て17年目となります。ずっと海外事情研究所で東南アジアを担当していました。昨年(2012)、国際学部でこの地域を担当する教員がほしいということで声をかけていただきました。
  • Q
    現在はどのようなことに関心を持たれて研究を進められていますか。
  • A
    TPPという文字がネット上などで飛び交いましたが、そのような経済連携、経済協定の効果に関心を持って研究しています。

    今までの私の研究の成果によると、経済連携協定(EPA)にしろ環太平洋経済連携(TPP)にしろ、あまり大きな効果はないのです。それにもかかわらず、通商政策を担当する官僚をはじめ、農政担当者、農家など、利害関係がある人たちは過大評価しています。

    アジアということでは、やはり中国の行く末に関心があります。かねてより私は、「中国では2020年までに共産党体制は終わる」と言っています。政治指導者が人並みの思考力を持っていたら、中国の経済発展と政治の安定のために、現体制が適していないことを理解できるはずです。共産党体制が終わっても、中国経済は発展を続けるであろうし、政治はよくはなっても悪くはならないと思います。私は中国の将来については極めて楽観的です。

    専門とする東南アジアについては、日本や中国の成長におんぶにだっこの姿勢は相変わらずです。当分の間は自律的な発展を遂げるということはないと考えています。その将来については悲観的です。
  • Q
    これから国際学部に入学を希望している学生、とりわけ先生の授業を受講する学生に伝えたいこと、訴えたいことは何でしょうか?
  • A
    拓殖大学は、「建学の精神」、「教育方針(3つのポリシー)」に従って、学生が求めるあらゆる素材をそろえていると思います。それを活用するもしないも皆さん次第ですので、有意義な学生生活を送っていただきたいと思います。

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