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中国経済の成長パターン転換に関心

杜-進

杜 進 教授

中国出身。一橋大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。その後学習院大学、北九州大学、東洋大学で教鞭を取り、2001年から拓殖大学へ。早稲田大学大学院、中国では上海華東理工大学大学院などでも客員教授として活躍。

インタビュー

  • Q
    中国で過ごされた大学時代は如何でしたか。
  • A
    1970年代の中国では、すべての大学生の授業料は無料で、寮費などもすべて国が負担していました。それに加え院生時代は普通の労働者の賃金に匹敵する金額の奨学金まで支給されていました。そのおかげで、勉強に専念することができました。ただし、私の場合はスポーツが好きで、大学ではバレーボール代表チームの一員として毎日2-3時間の練習を欠かすことはありませんでした。ちなみに、私が所属していたチームは強豪チームとして知られ、卒業の年にはついに全国大学生スポーツ大会で準優勝という偉業を成し遂げました。
    それに比べれば、日本での留学生活は厳しいものがありました。奨学金をいただくまでの2年間は、学費と生活費を稼ぎ出すために、週4、5日はアルバイトをしていました。現在の留学生の皆さんの苦労はよく理解できます。
  • Q
    日本で経済学を学ぶようになったきっかけは何ですか?
  • A
    私は、中国での大学院生時代に、日本の経済発展の経験に強い興味を持っていました。一橋大学に入学してからは、指導教官の先生方が精力を傾けておられた「日本長期経済統計」プロジェクトに魅せられ、戦前日本経済の発展についての実証研究に没頭するようになりました。かつての日本経済の経験から、現在の開発途上国は多くの示唆を引き出せると思っていたからです。
  • Q
    拓殖大学国際(開発)学部に赴任することになった理由、状況についてお話いただけますか?
  • A
    大学院生時代から渡辺利夫教授(現拓大学長)の研究業績に尊敬の念を抱いており、渡辺先生が主宰する幾つかの研究プロジェクトに参加する幸運にも恵まれました。この渡辺先生が拓殖大学の国際開発学部長に就任された時、私にも声をかけてくださいました。「特徴のある学部をつくろう」という先生の熱意に共鳴し拓殖大学の一員になりました。
  • Q
    現在、関心を持たれている研究内容、テーマは何ですか?
  • A
    現在の中国は、巨額の貿易黒字と対外債権をもち、通貨切り上げ(元高)の圧力が強まってきており、国内では株価と不動産価格の乱高下が見られています。この状況はバブル時代の日本と似通っているところが多いように思います。中国が日本のバブル崩壊という苦い経験から教訓を引き出すことができないか?かつての日本が成し遂げられなかった外需依存から内需主導への成長パターンの転換をいかに成し遂げるか?これらの問題は最近の私の研究テーマです。
  • Q
    現在ご担当の科目はどのようなものですか。
  • A
    学部では「中国の経済」という講義を担当しています。日本や他の東アジア経済との比較において、中国の経済成長にどのような特徴があり、持続的成長を達成するための制約要因は何か、これらのテーマをできるだけわかりやすく解き明かします。ゼミでは「経済学」、「中国」、「日本」を主要テーマとして学生諸君と机を並べて一緒に楽しく勉強しています。
  • Q
    これから国際学部に入学を希望している学生に一言お願いします。
  • A
    われわれは「生涯学習」の時代に生きています。大学生はこの生涯学習の入り口で、専門知識の学習(learn)だけではなく、学習方法についての学習(learnhowtolearn)に重点を置くべきです。多分野、多地域についての総合的学習が可能である拓大の国際学部は、こうした学習のための良い環境を提供しています。さまざまな文化的、学問的背景をもつ友人と大いに議論しましょう!

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