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インド・東南アジア経済とFTAを両軸に研究

椎野-幸平

椎野 幸平 准教授

青山学院大学国際政治経済学部修士課程修了(国際経済学修士)。日本貿易振興機構(ジェトロ)でインド、シンガポール駐在などの勤務を経て、2017年から国際学部へ。

インタビュー

  • Q
    拓殖大学国際学部に入られる前はどのような仕事をされていたのですか?
  • A
    1994年4月から2017年3月まで、政府系機関の日本貿易振興機構(ジェトロ)で仕事をしていました。ジェトロでは、調査業務を中心に、「ジェトロ世界貿易投資報告」という世界の貿易、直接投資、自由貿易協定(FTA)などの通商政策の動向などをまとめる報告書やアジア経済を中心に書籍・レポートなどを執筆する仕事をしていました。海外にはインドとシンガポールに駐在しました。インドでは調査業務を通じ、立ち上がりつつある新興国の力強さと課題を実感し、アジアのハブとして機能するシンガポールからはASEANを広域的に調査する機会に恵まれました。
  • Q
    なぜ拓殖大学国際学部で教員・研究者の道を志したのですか?
  • A
    前職でインドや東南アジアを中心とするアジア経済、FTAを中心に調査を担当し、やり甲斐を感じていましたが、残りの人生は専門分野をより深めて研究活動をしていきたいとの思いが強まったことなどがあります。拓殖大学国際学部にはアジアを専門とされる先生方が多数在籍され、アジアの研究者のクラスターがあることに魅力を感じていましたが、縁があり、その一員に加えて頂いたことを光栄に感じています。
  • Q
    学部ではどのような科目を担当されていますか?
  • A
    インド経済、地域研究の方法などを担当しています。1991年に経済改革を開始したインドは中国に続く新興経済大国として、世界経済の中で存在感を高めつつありますが、インド経済の魅力と課題を伝えていきたいと考えています。地域研究の方法は、アジア経済を題材に、経済学を中心とした手法を用いて分析することを通じ、調査・研究に必要な教養を築くことを目的としています。
  • Q
    現在、関心を持たれている研究テーマをお答えください。
  • A
    アジア経済を長年みてきた中で、重要な課題の一つにFTA、地域経済統合があります。FTAは国際経済学の枠組みの中で長く研究されているテーマの一つです。2000年代にアジア地域ではFTAの発効が相次ぎ、現在では約60件ものFTAが発効しています。また、TPPやRCEPなどのメガFTA交渉にも、東南アジア諸国やインドが参加しています。FTAは貿易や投資を通じて各国の経済成長を促進するとともに、日本企業をはじめとした企業のサプライチェーンの構築を支える基礎的なソフト・インフラとなっています。一方で、貿易や投資などのグローバル化に反対する声が各国で存在していることやFTAに消極的な国があることも事実です。こうしたFTAが貿易にどのような影響を与えたのか、FTAの便益を最大化するために解決されるべき課題などについて関心をもって研究を続けています。
  • Q
    これから国際学部に入学を希望する学生、とりわけ先生の授業を受講する学生に伝えたいことは?
  • A
    これから日本社会、日本経済にとって重要な要素の一つは、グローバル人材をいかに養成していくかにあります。同時に、いかに外国人留学生に日本で学んでもらい、母国とともに日本でも活躍してくれる人材を養成していくかも重要です。グローバル化が全てではありませんし、グローバル化する時代だからこそローカルが重要となることもありますが、これから大学で学ぶ学生の皆さんにとってグローバル化に対応できる人材になっていくかは、一段と重要な要素となっていくものと思います。そのためには、大学でしっかりと教養・専門分野と語学力を身につけることが重要な一歩になると思います。大学では体験を通じた経験の蓄積とともに、どのような分野でもいいので、考える力の基礎となる専門分野を一つ身につけることを目標にして取り組むことが大事だと考えます。

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