HOME学部の教育教員紹介 石川 一喜 准教授

チームの力を引き出す
「ファシリテーター」養成の第一人者

石川-一喜

石川 一喜 准教授

1998年東京学芸大学大学院教育学研究科修士課程修了。2000年に東和大学国際教育研究所研究員となり、2004年から拓殖大学国際開発研究所に赴任。

インタビュー

  • Q
    先生は東京学芸大学のご卒業ですね。なぜ教員を目指したのですか?
  • A
    とりたてて教員になりたかったわけでもないのに、東京学芸大学という教員養成の大学に入学してしまいました。要は田舎者だったわけです。実際に東北・岩手県出身というだけでなく、考え方がまさに田舎者でした。「東京に出れば何かが変わる!何でもできる!」との一心でとにかく上京することが第一義になっていたのです。
    そのため、(当然の帰結ですが)授業にはのめり込むことができず、斜に構えていたところがあったと記憶しています。それでも、教員志望の連中には気さくな人間が多く、クラスやサークルの仲間を中心に全国から集まった多くの面々(彼らもまた田舎者でしたが(笑))と友人になれたことが、今は財産となり、自分の人生においてかけがえのないものになっています。
    ちなみに、3年次にやっと自分の興味のある国際政治のゼミに入ることができ、そこからは惰性で受けていた姿勢から、自発的に学ぼうとする姿勢へと変わっていき、世の中の見えるものも変化していったように思います。
  • Q
    なぜ研究者として大学院進学を志すようになったのですか?
  • A
    学部の時に中野の進学塾で講師のアルバイトをしていたのですが、その中に大学院生の方が多く、彼らの生き方に触れるたびに、漠としてですが大学院への憧れが生まれていったように思います。明確に「研究者」になろうとしてわけでは決してなく、とにかく目の前のことを一生懸命に取り組んでいたら今に至ったという感じです。「目指して○○になる!」といういき方もあるのでしょうが、今、眼前にある夢中になれるものに真剣にさえ取り組めば、きちんと辿り着くべきところに辿り着かせてくれるという必然があるのではないでしょうか。
  • Q
    人生において「出会い」はどんな意味を持ってきましたか?
  • A
    前職の仕事で「地球市民アカデミア」という通年の国際協力・国際教育リーダー養成講座の企画運営に5年間関わりました。各期20~30名ほどの方々が受講されるのですが、年齢もバラバラであれば、バックグラウンドもとても多様で、とても魅力的な方々と毎年出会うことができました。ただそこにいるだけで、場の持つ力が自分を成長させてくれたと確信しています。
    人生において「出会い」は非常に重要な意味を持ちます。それは人だけに限らず、どんな経験やどんな場所、場面に遭遇するかということも含めてです。いろいろな出会いを得るためにも、がむしゃらなくらいにあちこち一歩踏み出してみるといいと思いますよ、若い時は特に。
  • Q
    拓殖大学へはどのようなキッカケで移ってこられましたか?
  • A
    前職の東和大学国際教育研究所では、国際学部の赤石教授と一緒に働いておりました。ただし、2004年にその研究所が閉鎖されるに伴い、赤石教授が拓殖大学へ移り、その際に「国際開発教育センター」が設立されることになります。そのセンターの果たす役割が、自分の専門と重なったため、声をかけてもらったのが経緯です。
  • Q
    現在、最も関心を持たれている研究テーマは何ですか?
  • A
    ESD(持続可能な開発のための教育)という言葉を聞いたことがあるでしょうか。その教育を積極的に推進していく「国連持続可能な開発のための教育の10年」は、2002年に南アフリカで開催されたヨハネスブルグサミットで日本の市民と政府が共同提案し、のちの国連総会で採択され、2005年からスタートしています。今の地球社会のままでは環境面などで負荷がかかりすぎ、"持続不可能"な状況となっています。それを打開するために教育の力を借りながら、私たちが望むよりよい社会を構築していこうという活動が私の今の最も関心のあるところです。
  • Q
    先生は「ファシリテーター」養成の第一人者ですね。
  • A
    「ファシリテーター」というのは新しいリーダー像とも言われ、チームの力を最大限に引き出す役割を担います。私が専門とする教育分野で言えば、学習を促進し、参加しやすい場づくりをし、学習意欲や興味・関心を引き出す役割を担っていきます。そうした人材を育成するために「国際開発教育ファシリテーター養成コース」の企画運営に携わって5年になりました。やはり、ここでも毎年魅力的な人たちと出会え、本当に恵まれています。
  • Q
    大学ではどのような姿勢で学んでいけばよいのですか?
  • A
    どんなことでも中途半端に取り組んだのでは、本質は見えてきません。大学時代にしかできないことをめいっぱい真剣に取り組んでみてください。自分の周り(社会など)が違って見えてくるでしょうし、周りが自分を見る目も変わってきます。そして何より自分が変化していくはずです。

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