HOME学部の教育教員紹介 原嶋 洋平 教授

早くから地球環境問題に着目して活躍

原嶋-洋平

原嶋 洋平 教授

名古屋大学大学院修了。博士(学術)。地球環境戦略研究機関(IGES)主任研究員を経て、2000年から拓殖大学に。国際協力機構(JICA)環境社会配慮審査会委員、文京区リサイクル清掃審議会委員、神奈川県総合計画審議会特別委員、神奈川県立保健福祉大学非常勤講師、環境省環境調査研修所講師、国立環境研究所客員研究員、山北町環境審議会委員などを歴任。

インタビュー

  • Q
    先生は大学時代にどのような学生生活を送られていましたか?
  • A
    これと言った特徴のない大学生活を過ごしました。特に勉強に熱心な学生というわけではありませんでした。1年生の時はちょっとサボっていましたが、2年生になってからは授業には真面目に出席していました。したがって、成績もさほど悪いほうではなかったです。
  • Q
    先生は環境問題がご専門ですが、研究を始めた当時の日本では、まだ環境問題に対する関心が薄かったのではないですか?
  • A
    地球環境政策の勉強を始めたのは、名古屋大学大学院国際開発研究科にいたころからです。当時は、まだまだ地球環境問題に対する社会の関心は薄く、日本では文献もほとんどありませんでした。今のように書店に環境問題の本は溢れてはいませんでした。大学院の指導教官や茨城県つくば市にある国立環境研究所(NIES)の先生方にご指導戴いて、地球環境問題の全般を学ぶともに、試行錯誤しながら、自分自身の研究テーマを絞り込んでいきました。このときは、よく勉強しましたよ。
  • Q
    先生は拓殖大学に来られる前に、随分多方面で活躍されていましたね。
  • A
    名古屋大学大学院国際開発研究科で「東アジア諸国における環境政策の発展過程に関する比較研究」という研究で博士号を取得した後、国連大学高等研究所(UNU/IAS)に一時在籍していました。その後、神奈川県葉山町にある地球環境戦略研究機関(IGES)という研究所の設立のお手伝いをさせて戴きました。ちょうど地球温暖化防止の京都会議が開催され、京都議定書が採択された頃です。仕事で、京都の会場にも何度か足を運びました。中国や韓国などアジアの国々にもしばしば出かけることがありました。でも、ちょっと忙しかったですね。そうこうしているうちに、ご縁があって、拓殖大学の国際(開発)学部に赴任することになりました。
  • Q
    現在、関心を持たれている研究内容、テーマは何ですか?
  • A
    経済成長が環境対策の制度にどういう影響を及ぼしてきたかということを専門的に研究しています。つまり、「経済成長と環境対策の制度変化の関係」です。経済成長が始まると、現実問題として環境悪化は避けられないのですが、必ずしも経済成長とともに環境が悪化する一方ではありません。余裕が出てくると住民も環境について考え始め、国や企業も動かざるを得なくなります。一定の段階を経るとさまざまな要素が加わって、環境と経済成長は両立するような段階がありうるだろうと考えています。
  • Q
    環境問題の解決には何が重要ですか?
  • A
    安全保障や教育などと並び、環境が優先順位の高い政治課題となることは間違いないでしょう。この問題を疎かにすれば、国とか地方、企業そして大学も時代から取り残される、もっと言えば生き残れないだろうと感じます。そうしたなかでどう環境問題を解決していくべきなのか、私は環境保全活動に対し、何らかのメリットとか利益を得られる仕組みを社会全体でつくっていくことが重要だと考えます。環境を守る活動をしろと強制しても、なかなか続くものではない。仕事や生活のなかにどう定着させるかが大事なのです。これが地球温暖化対策を含め、経済と環境を両立させる社会づくりのカギになっていくとみています。
  • Q
    これから環境問題を学びたいという学生へ何かメッセージはありますか?
  • A
    環境問題は範囲が広いうえに内容も複雑で、かなりの専門家でも全体像を把握するのは、事実上難しいといって過言ではありません。環境に関心がある学生さんには、こうした環境問題の特性をよく知ったうえで、ご自分の好みや能力にあったテーマを選んで、環境の勉強に取り組んでみてください。環境問題では、経済との関係もとても重要ですので、この点をいつも頭に入れておくべきでしょう。

TOOLS