HOME学部の教育教員紹介 新井 典子 准教授

「思いが伝わる英語力」の習得を念頭に

新井-典子

新井 典子 准教授

マンチェスター大学大学院博士(社会科学)課程修了(2002年8月)。2002年に国際学部の非常勤講師に。

インタビュー

  • Q
    先生は大学時代にどのような学生生活を送られていましたか?
  • A
    いたってのんびりしていましたが、英米文学専攻ということで、英語に関する授業ばかり、ずいぶんと多くの英文を読まされた記憶があります。電子辞書などもない時代でしたので、常に重たい辞書を携行しなければならなかったこと、バッグが膨れてしまい苦痛でしたね。教授の先生方は皆雲の上を歩いているような方ばかり、気軽に話しかけることなど絶対にできませんでした。予習していなければ授業に来るなといった雰囲気でしたので、必死で青くなりながら予習を間に合わせる日々でした。当時使っていた辞書は手垢で汚れきり、ぼろぼろでAやZのセクションはページが抜けていて悲惨な状態ですが、私の原点がそこにあるようで今でも捨てずに持っています。
  • Q
    なぜ研究者として大学院進学を志すようになったのですか?
  • A
    実は大卒後、美術出版系の仕事に就いていたのですが、どういうわけか自分で物を書きたいなどと生意気な妄想を抱き、大学院へ進学しました。当時、上の世代から「新人類」と批判された世代ですので、仕事をあっさり辞めるにあたっては、かなり周囲から冷たい目で見られたことを記憶しています。「なんて今の若者は我慢が足りないんだ!」といった具合です。実はこれは今私自身が若い世代に対して使っている言葉なのですが...ともあれ、若いときの無鉄砲というのは、はた迷惑かもしれませんが、当人にとっては人生を大きく成長させるエネルギーの爆発でもあるのかと、今では懐かしく思い出しています。
  • Q
    なにか特筆すべきエピソードや人生の転機となるような出来事があればお答えください。
  • A
    イギリスに留学に行けたことが人生の転機でしょうか。イギリスでは、学位を目指して研究に携わっていましたが、それは振り返ってみると、自分というジグソウパズルを崩して、もう一度はめ直す日々であったようにも思われます。これはまた、もうひとりの私を英語を通して生み育てる機会でもありました。英語の世界を得ることで、自己が豊かに成長できたことを今では深く感謝しています。その意味で、確かに留学は人に大きな人生の転機/実りをもたらすと確信しています。
  • Q
    拓殖大学国際(開発)学部に赴任することになった理由は?
  • A
    2002年夏、イギリスで論文執筆を終え、そろそろ次の段階を考えていた頃、偶然知人を通してこちらの英語教員の話を耳にし、問い合わせたのがはじまりでした。実際教壇に立ってみると、学生たちは明るく素直で、英語を通して世界へ羽ばたきたいという気持ちが強く、未熟ではあるけれども私の経験を生かして彼らの思いに応えられないかと思い、現職に就かせていただきました。
  • Q
    現在、関心を持たれている研究内容、テーマをお答えください。
  • A
    海外に出て、困っている人を見たら、即座に“I will help you.”という言葉が出るでしょうか。まずは相手が見知らぬ人の場合は物怖じしてしまうかもしれない。また相手に迷惑がられるのではないかと遠慮してしまうかもしれない。あるいは、言いたいのに肝心の英語が出てこないといった場合もあるでしょう。私の英語のクラスでは、「思いが伝わる英語力」の習得を念頭に置き、英語を新鮮な気持ちで学び直すことを行っています。基礎固めはもちろんのこと、英語そのものだけでなく、文化の問題にも触れ、「沈黙は金」を美徳とする日本人が海外で理解を得るにはどうしたらいいか等、共に考察しながら楽しく授業を進めています。また、私の専門分野は、女性学(Women's Studies)といい、その領域は社会学やカルチュラル・スタディーズ、また人文学にもまたがっています。国際学部では、「ジェンダーと開発」という授業を、英語の他に担当していますが、ジェンダー概念の学習を通して、国際協力や国際文化に対するより深い理解が得られることを目指して授業を行っています。
  • Q
    これから国際学部に入学を希望している学生、とりわけ先生の授業を受講する学生に伝えたいこと、訴えたいことは何でしょうか?
  • A
    可能性は無限大、何でも果敢に挑戦して欲しい。スポンジのように吸収力抜群の若いときは、特に語学を習得するには最高の時期であることを忘れずに、一生懸命苦労して欲しい。何事も楽をしないよう、気をつけてください。それから、旅と読書で自己を豊かに耕すこともお忘れなく。

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